このところ日本でも急激に見直されてきている湯たんぽ。
真剣に環境のことを考える人たちが増えたのもその一因ですが、
昨年来の灯油価格や電気代の値上がりも関係しています。
でも、本当に省エネ、環境にやさしいものなのでしょうか。
ご存知のように「身体を温める」という目的のために、さまざまな器具や用具があります。
しかし、熱容量という点で、実は湯たんぽは抜群の性能を誇っているのです。
(熱容量とは、物体の温度を一度上昇させるのに必要な熱量のこと。 熱容量の単位の1kcalとは、1ccの水を1℃上げるための熱量です)
というのも、水の熱容量は高く、少量で効率的に多くの熱をため込むことができるからなのです。
そして、100度のお湯で使い始め冷えるまでの間に、湯たんぽでは13万kcalもの熱量を出して、我々の身体を暖めてくれます。
100度のお湯を作るのと同じエネルギーを使っても、石油ファンヒーターで3000kcal前後、電気毛布では13kcalしか放熱しません。
つまり、「お湯で身体を温める」という湯たんぽは、環境にやさしいだけでなく、非常に効率的で経済的な道具なのです。
※電子レンジで温める式の湯(ほんとは‘湯’たんぽではありませんが)たんぽは、熱容量ははるかに低く、湯たんぽ並みの効果を期待するには、頻繁に取り替える必要があります。
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