
基礎体力の低下って?
昨日の疲れがいつまでも抜けない。
階段を見ると、思わず目でエスカレーターを探している。
電車に乗ると、真っ先に空いている席にダッシュ。
そんな経験が最近、増えてきていませんか。
プロのスポーツ選手ですら、20代の体力がピーク。
ましてや、一般人はよほど食事、休養などの生活習慣に注意し、運動に励まないと、
基礎体力(筋力、瞬発力、柔軟性など)は、急な坂道を転げるように落ちていきます。
平衡感覚の鈍化
「もともと4つ足であった人類が、2足直立歩行になったとき、あらゆる病が始まった。」と、いわれています。
長かった4つ足歩行の時代、家でいえば梁(はり)の役目をしていた背骨が、直立歩行になってから、柱の役目をすることになり、上半身の重みによる内臓圧迫、骨盤疲労、血行障害などがおきやすくなったともいわれています。
たとえば、足を上げて人間のように直立歩行できるロボットが話題になるように、バランスをとりながら直立で歩いたり、走ったり、あるいは飛んだりすることは、今の科学技術でも作り出すことが難しいのです。
われわれ人間は、無意識に目、耳(三半規管)、そして筋肉(体幹筋肉)を使い、平衡(バランス)をとるというすばらしい能力があるのです。
しかし視力が落ち、耳も聞こえにくくなり、背筋も曲がってくれば、当然、この平衡感覚も衰え、ちょっとした段差につまずき、ひどい時には骨折してしまうことがあります。
心肺機能の低下
若いときにはなんでもなかった階段の昇り。
今では、途中で一休み、という体たらく。
信号が変わりかけの横断歩道の小走りで、まるで100mを全力疾走したような息切れ。
「いったい、いつから、こんなふうになってしまったんだろう」
そんな思いに、途方にくれたことはありませんか。
これは心肺機能の低下が原因。
心臓や肺は不随意筋で、意識しなくとも動いてくれますが、裏を返せば、意識しても筋力トレーニングなどでは、鍛えられない筋肉。
悪い姿勢で内臓が圧迫されたり、長年の喫煙や偏った食生活による肥満で機能が低下し、動悸、息切れの原因となります。
また、心肺機能の低下は、身体の隅々まで血液を送る力の低下にもつながり、足や指先の冷えの原因になることがあります。
体重の増加
原始時代などの食料が容易に手に入らない、長い飢餓(きが)の時代を経て、人間の身体はいざという時に備えて、エネルギーを蓄えるように習慣づけられてきました。
やせるより、太るほうが簡単なのです。
便利になり、運動量も昔に比べてぐっと減った現代。
それでなくとも太るのに、中高年になると新陳代謝が落ち、より太る結果に・・。追い討ちをかけるように、巷にはグルメや甘いお菓子の誘惑がいっぱい。
体重の増加は、弱った筋肉や関節にまともにのしかかり、骨を圧迫します。
おまけに内臓に脂肪がたまる(メタボ症候群)、高血圧、糖尿病、高脂血症など、中高年の体重の増加は、恐ろしい病気の引き金ともなりかねません。
骨密度の低下とは
30歳ごろにピークを迎える骨密度は、あとは減る一方。
それに拍車をかけるのが「運動不足」「カルシウム、ビタミンDの不足」。
また、女性は閉経などを経て、ホルモンバランスの変化、とくにエストロゲンというカルシウムを蓄えるホルモンが減少し、骨粗しょう症になりやすくなります。この症状そのものも問題ですが、もっと深刻なのは二次被害。
転びかけて手を突いたら骨折した。
敷居で転倒、寝たきりに・・という悲劇が、日常生活の中で頻繁に起こっています。
悪い姿勢
現代社会、女性のお化粧だけでなく、男性のエステも大流行。その目的は「若く見られたい」。
でも、不思議なことに、前から見た外見は若く繕うことができても、後姿の年はなかなか隠せません。この原因は、猫背の姿勢に、曲がったひざ、落ちた肩。
これらは後姿にそのまま表れるからなのです。
もちろん見た目だけではなく、悪い姿勢は常に筋肉に緊張を強いり、腰に余分な負担をかけ、内臓の圧迫も引き起こしています。
本当の若さの源は、身体の中心部にあるのです。
股関節の硬化
低い敷居にけつまずく。足を上げているつもりなのに、階段でつま先をゴツン。
これらは股関節の衰えが原因。
股関節とは、足の付け根にあり、上半身と下半身をジョイントしている関節。
人間の関節の中で最も大きく、重要な関節です。
この股関節を動かしているのは、お腹、お尻、太ももの筋肉群で、この部分の筋肉が衰えたり、運動不足で固くなると、スムーズな足さばきができなくなり、つまづいたり、転倒したりする羽目になります。
鍛えるとともに、大きく動かして柔軟性を保つことが大切です。
股関節の若さは、身体年齢の若さに直結しているのです。



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